トヨタ自動車が公式に発表している開発のねらいです。(タウンエースのみ)
ご自慢の愛車がどの様なコンセプトで作られたのかを知る上で、重要なものかも知れません。

■はじめに
新型タウンエースは、従来のコンパクトワンボックスとしてのコンセプトを継承しながら、セミボンネットタイプのレイアウトを採用することで次世代のコンパクトワンボックスを再構築するものとして、フルモデルチェンジを行いました。ワゴン系では乗用車ライクなベーシック&ファミリーRV、バン系ではタウンユース主体の安価で輸送効率の高い荷客兼用車を実現しました。

■開発のねらい
1.居住性・快適性
  • 1ルーム感覚による開放的な室内空間
  • フルフラットシート、オールフラットシート、スペースアップ&スライド、回転対座シートの採用により多彩なシートアレンジを実現
  • フラットなフロアによる前席ウォークスルー
  • スライドドアに昇降式ドアガラスを採用・優れた室内静粛性
  • バン系の荷台長さをフルキャブ車並に確保
2.高レベルの安全性
  • 新衝突安全ボデー“G0A”の採用によるクラス世界トップレベルの衝突安全性能
  • SRSエアバッグをワゴン系の運転席と助手席に標準設定、バン系の運転席に標準またはオプション、助手席にオプション設定
  • ABSをグレードにより標準またはオプション設定
3.優れた乗降性・取り回し性
  • 乗降性を配慮し、低くした乗降ステップ
  • 乗降性を配慮し、スライドドアのアシストグリップを低位置まで下げ大型化
  • 乗用車並のA/Tシフトレバー操作性を実現
4.優れた各種性能
  • 3S‐FEエンジン(2.0L直列4気筒D0HCガソリンエンジン)の採用、セミボンネット化によるCD値の向上、車両重量の軽量化による小気味よい走行性能
  • ロングホイールベース、ワイドトレッド化による、快適な乗り心地
  • バン系のリヤサスペンションに4リンクコイルサスペンションを採用(従来はリーフスプリング)
  • 優れたブレーキ性能、リニアで剛性あるブレーキフィーリングの実現
5.デサインコンセプト
  • コンパクトかつSimple&High Senceなデザインによるフルキャブ車との明確なセグメント
  • セミボンネットレイアウトによるエンジンルームのサービス性を向上
1996年10月の公式発表、原文のまま。

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