■エアコン関係
3S-FE搭載車に限り加速時、一時的にエアコンをカット(コンプレッサー停止)しエンジンの負荷を減らす。
以下の条件の際にエアコンを5秒間カットする。
- エンジン回転数が1,200rpm未満
- スロットル開度が60゜以上
- 車速が25km/h未満
- 前回の加速時エアコンカット制御から復帰後4秒以上経過している場合。
上記以外にも下記のように異常を検知した場合、コンプレッサーを停止させる。
コンプレッサーロック判定
スリップ率が80%以上の状態が3秒以上継続したとき、コンプレッサーがロックしたと判定(ただし、エンジン回転数が450rpm以上のとき)
コンプレッサー停止と同時にA/Cスイッチ上部のインジケーターランプを点滅し警告。
冷媒圧力異常判定
デュアルオートエアコンアンプリファイヤーは圧力スイッチによって冷媒圧力異常を検知した場合、コンプレッサーを停止。
エバポレーター後センサー判定
フロントエバポレーター後センサーの検出温度が3度C以下のとき、デュアルオートエアコンアンプリファイヤーはコンプレッサーを停止しエバポレーターの霜付きを防止。
デュアルオートエアコン装着車にはマニュアルエアコン装着車のエバポレーター後センサー以外にも、外気センサー・内気センサー・日射センサーが装備されており、これら各センサーからのフィードバックにより制御されている。
マニュアルエアコンのブロアー切り替えスイッチは、フロント4段階・リヤ3段階だが
デュアルオートエアコンはフロント・リヤ共、31段階に細かく自動制御される。
日射センサーはダッシュボード上、デフロスタ吹き出し口最右端に装着されているため、日射を遮らないよう、ダッシュボード上へは物を置いてはならない。
内気センサーはステアリングコラム左下部分、インストルメントフィニッシュロワーパネルに装着されている。日射センサーと同様、通気を妨げてはならない。
外気センサーはフロントバンパー内、レシーバータンクブラケットに装着されている。
デュアルオートエアコン装着車にはテスター等を一切使用しなくとも故障を検知できる“パネルダイアグノーシス”(自己診断機能)を搭載している。
パネルダイアグノーシスのチェックする項目は以下の3項目。
- インジケーターチェック
- センサーチェック
- アクチュエーターチェック
パネルダイアグノーシスを行うにはフロントヒーターコントロールパネル内の“AUTOスイッチ”“内外気切り替えスイッチ”を同時に押しながらイグニッションスイッチをONにする。各モードスイッチ内のインジケーターランプが全点灯する。
このインジケーターチェックを4回繰り返した後、自動的にセンサーチェックに移行する。故障を判断するには各インジケーターランプの点灯パターンによって判定する。(この点灯パターンは複雑なため、割愛!)
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