MLで話題になっていましたので、ちょっと調べてみました。相変わらず役に立ちそうにないですね。
基本的に2種類のワイヤレスドアロックが存在します。ひとつは1998/01のマイナーチェンジ後、ロイヤルラウンジに標準装備となった、キーホルダータイプ。もうひとつは以前よりオプションとして設定のあった、キータイプとキーホルダータイプです。この標準装備品とオプション設定品の大きな違いは、アンサーバック機能*の有無です。
オプション設定品にはキータイプ、キーホルダータイプ共にアンサーバック機能が付いています。悲しいかな、ロイヤルラウンジ標準品には、アンサーバック機能は付いていません。

*アンサーバック機能
送信機より発信される電波により、全てのドアがロックされたことを車両のホーンが短く鳴ることにより確認できる機能。

■ワイヤレスドアロックリモートコントロール(標準装備品)
  • ワイヤレスドアロックリモートコントロールのトランスミッター(送信機)はキーホルダータイプを採用しました。トランスミッターの送信ボタンにはロック用・アンロック用があり、それぞれの機能に応じた送信ボタンを押すことにより作動する構造としました。なお、トランスミッターのバッテリーはCR2016を使用し、使用周波数は約314MHzとしました。
  • 微弱電波(識別コード)を受信するアンテナをドアコントロールレシーバーに内蔵しました。なお、ドアコントロールレシーバーの取り付け位置は、インストルメントパネル右側としました。
  • ワイヤレスドアロックリモートコントロールのシステムに、トランスミッターの識別コードがドアコントロールレシーバー側ROMに登録したトランスミッターの識別コードと対応する登録方式を採用しました。
(1)通常作動
トランスミッターの送信ボタンを押すことにより、全ドアのロック・アンロックを行います。
(2)オートパワーOFF機能
トランスミッターの送信ボタンを押し続けても約20秒後に自動的に送信作動を停止します。
(3)オートロック機能
トランスミッターの送信ボタンを押して全ドアのアンロックを行った後、30秒以内にドアを開けない場合、またはドアがロックされない場合、自動的に全ドアをロックします。なお、オートロック機能は下記の条件のいずれかが成立すると作動しません。
・いずれかのドアを開けた場合。
・イグニッションキーシリンダーにキープレートを差し込んだ場合。
・電気式ドアロック(マニュアル作動用・キー連動用)でロック作動を行った場合。
・トランスミッターによるロック作動を行った場合。
なお、トランスミッターからアンロック信号を受信するたびに30秒タイマーはキャンセルされ、再度カウントします。
(4)チャタリング防止機能
ドアコントロールレシーバーに最初に送られてきた識別コードを受信すると、引き続き送られてくる識別コードには作動せず、その後約0.5秒以上の送信ブランクかあるまで受信を停止し、チャタリングを防止します。
(5)識別コード登録機能
・識別コード登録機能には、書き換えモード・追加モード・確認モード・禁止モードの4種類があり、識別コードは最大4種類まで登録可能です。
・書き換えモードは、登録済みコードをすべて消去し、新しく受信した識別コードのみを登録するモードで、トランスミッターまたはドアコントロールレシーバー交換時に使用します。
・追加モードは登録済みコードを残置し、新しく受信した識別コードを追加するモードで、トランスミッター追加時に使用します。なお、登録コード数が4種類を超えた場合には最初に登録したコードから順に消去します。
・確認モードは、識別コードが何種類登録されているか確認するモードで、追加登録時の登録済みコード数の確認などに使用します。
・禁止モードは、登録されているすべての識別コードを消去し、トランスミッターによる作動を禁止するモードで、トランスミッターを紛失したときなどに使用します。
(6)セキュリティー機能
ドアコントロールレシーバーは、自車の識別コード以外のコードを10分間に10種類以上受け付けると受信作動を停止し、自車の識別コードを含めすべての受信を受け付けなくなります。また、10種類未満の状態で自車の識別コードを受信すると、それまでのコードのカウントをクリアし、引き続き受信作動を行います。なお、受信作動禁止後は下記の条件のいずれかにより受信を再開します。
・ドアコントロールスイッチ(キー連動用)によりアンロックした場合。
・ドアを開けた場合。
・イグニッションキーシリンダーにキープレートが差し込まれた場合。
(7)ドア開時の受信停止機能
いずれかのドアが半ドアまたは開いている場合は、ロック・アンロック作動を停止します。
(8)キー抜き忘れ防止機能
イグニッションキーシリンダーにキープレートが差し込まれている場合は、識別コード登録機能を除きすべての作動を停止します。
(9)繰り返し機能
ドアコントロールレシーバーがロック信号出力後、出力信号に応じたロック検知信号を受信できなかった場合、約2秒後に再度同様の信号を出力します。
 
■ワイヤレスドアロックリモートコントロール(オプション品)
基本的には標準装備品と同じです。相違点はアンサーバック機能の搭載の他、ドアコントロールレシーバーが運転席下部に設置されます。それとキーホルダータイプのトランスミッターは電池交換ができません。よって電池が消耗した場合は、トランスミッターごと新品に交換する必要があります。寿命は約3年間(10回/日使用の場合)です。その際、新たにドアコントロールレシーバーに識別コードを登録してやる必要があります。
その登録方法ですが、標準装備品とオプション品では方法が異なります。両者とも登録方法は解析済みですが、複雑なため割愛させていただきます。決して隠しているわけではありませんので、どうしても知りたいと言われる方は遠慮なくお申し出ください。そっとお教えします(笑)なお、標準装備品は4個、オプション品は3個までトランスミッターを追加できる仕様になっています。


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